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2007年2月 5日 (月)

”機械じかけの猫”

機械じかけの猫〈上〉  機械じかけの猫〈下〉  檻のなかの子―憎悪にとらわれた少年の物語

久しぶりに本を読みました。
クロはどちらかというとノンフィクションものを好んで読みます。
好きなのはトリイ・ヘイデンという児童心理学者の本。
「シーラという子」や「タイガーと呼ばれた子」など、幼児期に虐待を受けた子供の心を
開いていくという自身の体験を綴ったノンフィクションが多く、初めて目にした時
タイトルがとても印象的だったのを覚えている。
中でも「檻のなかの子」はとても恐ろしい虐待の記憶を持つ情緒障害の少年が
普通の青年へと立派に成長していく素晴らしい実話です。

今回読んだのは、そんな彼女のフィクション作品第2弾”機械じかけの猫”上下巻。

結構厚いハードカバーの本2冊を、内職ほったらかしで読みました(^_^;

この作品は「現在」と「過去」と「空想の世界」の3つから構成されていて
フィクションなんだけど今までの彼女のノンフィクション作品、というか体験談と
変わらないあらすじ。
3つの要素がそれぞれ同じ量のページを埋め、しかもそれが絡まりながら
進行していくのでちょっとイライラ。何故って、例えば「現在」を読んでいて
その先のことをもっと知りたいのに次の章は「空想の世界」の話だったりするから
できれば飛ばして読みたいんだけどそうもいかなくて…。

上巻のかなり早い段階で、作品を紐解く様々なヒントがあるので
トリイ・ヘイデンの作品を読んできたクロには筋が見えちゃって
そういう場合、「一気に結末へ飛び、説明不足な部分はパラパラとめくって解決」な
読み方をすることが多いんだけど、構成上無理だったのでイライラしながらも
ちゃんと読みました(^_^;
読後の感想としては、フィクションなのだからもう少し違った感じで書いてほしかった。
「空想の世界」はもうちょっと削ってエッセンス的な量でよかったかも。
そして何だか物足りなさも残る。

初めて彼女の作品を読んだ時「アメリカでは恐ろしいことが起きてるんだ」と思ったけど
昨今、日本でも虐待の犠牲になった子供のニュースが増えていて
そういうニュースを目にするたびに未然に防止できないものかと憤りを感じる。
関係機関の対応や判断基準をしっかり整え、守ってあげなくてはいけないはずの
小さな命や彼らの将来を「虐待」という大人のエゴから一日も早く遠ざけてほしい。

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